日本で、プレミアムフライデーと称して月末の金曜日は午後3時に仕事を終えるよう働きかける取り組みを始める、という記事を見かけました。
アメリカのブラックフライデー
アメリカのブラックフライデーを参考に‥と書いてありますが、これって年に1度の特大セール&時期的にクリスマス前だからこそ盛り上がるのであって、日本でなんでもないときに毎月末これをやったからってそんなに盛り上がるんですかね。
クリスマスに向けて、自分の子ども以外にもたくさんプレゼントを買ったり、
狙っているちょっと高額なものをこの時期まで我慢して一気に買ったり(我が家は新居の家電をこのタイミングでそろえました↓)、
前日の木曜夜中から店を開けるところも多いので、お祭り気分で夜買い物して回ったり、アメリカではそんな感じです。
私はもう若さと体力がなくて「そこまで安くなくていいから並びたくない」派です。
が、なかには木曜の夜中から金曜明け方まで買い物三昧‥なんていうツワモノもいます。
トリーバーチやケイトスペードなどのブランドも40%~70%オフ、ということが多いので、若い女性が行列している光景も毎年の恒例です。
日本では夏や年明けなど、別のタイミングで大きいセールがあるし、どんな風に運用されていくのか興味深いですね。
アメリカの会社の金曜日
ところで以前の記事で書きましたが、アメリカでは毎週金曜は早めに帰宅するのが一般的です。
金曜日は15時頃に人がいなくなっていくし、なんなら週末に遠出する予定があったりすると、昼頃には「Have a good weekend!」と声をかけながら帰っていく人も珍しくありません。
アメリカ人の同僚に
「日本人は金曜だからって早めに会社出るってありえないんだよ。なんなら8時とか9時とかまで残業してるの普通だし、会社の飲み会も7時に開始とか普通だよ。」
という話をしたところ「holy crap!!」(なんてこった!)という反応でした。
もちろん仕事の状況によっては遅くまで働くこともあるし、早く帰っても家で仕事をしていることもありますが、定時までオフィスに残っていなきゃいけない、という文化はありません。
接客業などであればシフトがあるだろうしもちろん業種にもよりますが、きちんと仕事をしていれば、早く帰るのも休むのも自己責任であって周りからとやかく言われることもない。
金曜日のフリーウェイは3時頃から帰宅ラッシュが始まるし、レストランやバーのハッピーアワーは4時や5時から盛り上がっているので、早めに切り上げている人が多いのは間違いないと思います。
日本では広まっていくのか?
長時間労働の是正‥という面も期待されてこの案が持ち上がったようですが、果たしてこれが日本で機能するのかはちょっと疑問ですよね。
お客さんに対応しなきゃいけないような仕事だと、「金曜なんですみませーん」ってわけにいかないだろうし、その分のしわよせが他の日にいく(残業や休日出勤が増える)なんていう本末転倒なことにもなりかねなません。
アメリカでは「金曜なんで~」が通用する、若しくは受け入れられる土壌・雰囲気があると感じます。
日本はその点、きっちりしてますよね。
サービスを受ける側としては助かることが多いですが、労働者としては厳しい環境に思えます。
私の場合、日本で働いていたときと比べて、いまのアメリカでの労働環境を格段に居心地良く感じているので、今後日本の労働環境がどう変わっていくのかとても興味深いです。
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