日本でいう年末調整的なシステムがないアメリカ。特別な収入や住宅ローンがないサラリーマンであっても、全員自分でタックスリターン(確定申告)をする必要があります。
面倒くさくはありますが、自分がどのくらいの収入を得て、どういった項目が控除されて、どのくらいの税金を払うか‥身を持って実感できるので、個人的には悪くないと思っています。
というわけで在米のみなさん、タックスリターンはもう終えましたか?
私は今回ダラダラとなかなか手をつけなかったので、3月12日に重い腰を上げて申告を終えました。すると3月20日にはタックスリファンド(還付金)として約7,700ドル(約84万円)が振り込まれていました。スピーディーですね~
アメリカ全土でとんでもない数の人が申告するだけあって、スムーズに申告→還付(もしくは追加納付)できるよう、システム化されていると感じます。
今回私がどんな具合に申告したかを簡単に書いておこうと思います。
確定申告の方法
既婚者の場合、夫婦合算で一緒に(Jointly)申告する方法と、夫婦別々に(separately)申告する方法を選べます。
特にseparateにする必要がないし、夫は自分でやる気が全くないので我が家はずっとjointでやってます、私が。
特殊なケースを除いて一般的にjointでやった方が多く控除を取れたりするようですが、おそらく個々のケースによると思うのでなんとも言えません。が、こちらのコンサルタントに相談したときもJointでやった方がいいと言われました。
特に多くの資産や収入源をお持ちの方などは、コンサルタントを雇ってタックスリターンを代行してもらうことも多いです。
私の会社では、タックスリターンの時期になるとH&R Blockからコンサルタントが派遣されてきていて、アポを取ればさくっと相談にのってもらえます。自分で申告するにしても、不明点を相談できる人が欲しいときはありますよね。
私も、最初の年は分からないことが多すぎてコンサルタントにお願いしました。
そもそもの仕組みから色々質問できたので、300ドルほど払いましたが申告代行+勉強代と考えると安いくらいでした。が、自分でもできそうだったので、翌年からはturbotaxで申告しています。
使ったシステム:Turbotax Premier
アメリカでは有名なタックスリターンのソフトです。
年が明けて確定申告の時期になると、Costcoやその他スーパーでもこういったソフトが販売されます。私は今回Costcoで購入しました。
Premierではないもう少し安いバージョンもあるのですが、会社にストックプラン(株購入プラン)やRSUがあり、株売買のあれこれを入力する必要があるので、Investmentsに対応しているらしいこちらのバージョンを購入。
日本で税金まわりの仕事もしていたのですが、日本のE-taxやその他ソフトと比べても、これは市販向けとしてかなり分かりやすくよくできているな~と感じました。
収入→各種控除の順番で、言われた通りに進んでいけば、大体自分が何を入れるべきが分かります。
今回我が家はかなり株を売ったので、株の原価をいちいち確認して入力するなど、ストックまわりは面倒くさかったですが‥
こんなの買わなくても無料のソフトでやった方がいいとか、もっと良いソフトがあるなどの情報があればぜひ教えてください!
収入
主な収入は夫と私の給与と、会社のタックスプランから生じた株の売買益です。
主な控除項目
- standard deduction(定額控除)‥ 医療費、寄付金、ビジネス関連経費等が定額控除額を上回る場合はItemized Deductionをとることもできますが、我が家は定額控除(12,600ドル=約130万円)の方が大きかったのでこちらを取っています。というかソフトが勝手に判断してくれます。
- 扶養家族控除(娘1人)
- 娘の教育費(デイケア代)控除
*昨年住宅を購入しましたが、ローンの支払い自体は16年中にはなかったので今回の控除はほぼなしです。
還付方法
turbotax内で、そのまま電子申告が可能です。
federal taxについては無料で(ソフトの金額に含まれている)電子申告でき、state taxについては追加で19ドルくらいかかりました。でも州税分だけ印刷して郵送‥なんて面倒くさいので「19ドルくらいなら‥」と思い払ってしまいます。うまい商売です。
申告するとほどなくしてEmailとtext(電話番号で受け取れるショートメッセージ)で、申告が受領された旨連絡がきます。希望する銀行口座を入力し、一切紙でのやり取りなく10日ほどで還付金が振り込まれるので、やる気さえ出せば楽ちんです。
還付額
そんなこんなで84万円ほど還付されました。これが多いか少ないかは分かりませんが、来年は住宅ローン控除もあるのでもう少し多くなるかなと予想しています。
アメリカでは、日本と異なり、そもそもの源泉徴収税額(withholding tax)も自分で設定できます。
毎月の手取りをもう少し多くして、還付を少なくするという調整も、若しくはその逆も可能です。
日本では収入額に応じて源泉徴収税額も決められているので、この点も違いますね。アメリカの方が何事も個々の裁量に委ねられている部分が大きいです。
我が家では、多少還付がある方が申告をするモチベーションにもなるので、源泉徴収税額が若干多めになるように設定してあります。
毎月の手取りは減りますが、少なくとも追加納付にならないように設定する必要があります。
我が家の夫は、還付金が入ると「臨時収入いぇーい!」と言ってすぐお金を使おうとするので、私の口座に入金し、入金されたことは夫にはまだ言っていません‥笑
払ってたものが返ってきただけで、別に臨時収入じゃないですからね‥
みなさんはどのようにタックスリターン・確定申告していますか?良い情報があればぜひ教えてください^^
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2017年分のタックスリターンについても書きました:
notefromus.hatenablog.com
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